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前置きが長くなりましたが、いよいよ本題に入ります。
以前、実家に「大地」という名の雑種犬がいました。 学生時代は、大地を台にしてあん摩やマッサージ、指圧の練習を
したものです。
初めて練習台になってもらったのは、一年生の終わり頃だったと 思います。お座りしている後ろにしゃがみ、学校で習った術式を、
一通りやってみたのでした。
大地は最初、不思議そうに頸をかしげたりなどしていましたが、 そのうち動かなくなりました。
やがて余計な力も抜けて、体を預けているという感じになりました。 そして頸のあん摩の時には、鼻面を突き出すようにして、
ちょっと目なんか細めたりしていたのです。 頸がかゆかったのかな、とも思いましたが、大地はノミ取り首輪をつけていました。 それに僕は、かなりの強揉み屋で通っていましたから、
相手が犬でも容赦しませんでした。痛いことはあっても、 撫でてもらって気持ち良いという心境にはなれなかったはずです。
なにより、あれは揉まれて気持ちよかった表情でした。 となれば、残された答えは一つです。 大地は、頸がこっていたのです。
考えてみると大地の頸も、頭を支えているのです。
人間よりは安定した体型をしているだけで、四足動物だって 重力をはねのけながら生きているのです。
犬だけでなく四足動物も「こり」を感じている、というのが 僕の考えです。(これはあくまで私見です。)
その後大地は、僕が寄っていくと、いつも背を向けて お座りするようになってしまいました。 ウソみたいなホントの話てした。
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