第07話|専門誌のはなし

「治療家は必ず読んでいる鍼灸専門誌!」

これは、医道の日本社の出版案内からの抜粋です。
月刊『医道の日本』の広告文の、一番最初に掲げられていた一文です。
一瞬、誇大広告じゃないのかい、と思うでしょう?
でもこれ、おそらく本当だと思います。
加えて言うなら、医道の日本社はこの業界の最大大手出版社、老舗、元祖、トップブランドであることは間違いないでしょう。大家といわれる先生方の著書はもちろん、江戸時代に書かれた書物から現在活躍中の先生の新刊図書までそろいます。

学校から墓場まで

『医道の日本』は、昭和13年に創刊された月刊誌で、毎月一日に発売されます。
A5サイズで、だいたい330ページ前後、カラーページもあるし、表紙がすでに目次になっているので、その号の内容も一目瞭然。そしてお値段546円(税込み)と、とにかく読者に優しい雑誌です。
欠点といえば、かなりの大型書店でなければ在庫がないことです。東京だと紀伊国屋書店本店、新宿南店、三省堂書店本店、ブックファースト渋谷店、横浜では有隣堂医学書センターなどに行けば、『医道の日本』はもちろん鍼灸あん摩マッサージ指圧関係の書籍コーナーがもうけれられています。こういう取り扱い店が、3分の2くらいの都道府県に存在しますし、医道の日本社から直接購入することもできます。

さて内容ですが、メインはやはり、第一線で活躍されている先生がたによる連載記事と特集記事です。たとえば頭痛について西洋医学と東洋医学の立場から考察されていたり、古典に基づいた治療法が紹介されていたり、経絡や腰痛などの研究、実際に執筆者が関わった症例が多く掲載されていたりと、かなり専門的な内容なので、鍼灸学校の一年生にはよく分からないかも知れません。
でも、 『脱サラ鍼灸師が語る経営の工夫』 『ベテラン鍼灸師??開業の頃はこんなだった』  などという記事も混ざっていたり、シドニーオリンピックで選手たちをサポートした鍼灸マッサージ師の話題など、旬のはなしも読むことができます。

では次の目玉。全国各地から寄せられた求人情報で、毎回200件は越えています。とはいえ、驚くほどの高給を見つけたと思ったら夜間勤務だったりと、理想の職場にはなかなか巡り会えません。あ、それから求人情報はたいてい美味しいことが書いてあります。「月給25から40万」  とある場合は25万円が現状だと思いましょう。40万というのは、もし儲かったらそのくらいまでは出しても良いかな、と経営者が考えていなくもない、ということです。
情報といえば広告です。治療器具や新刊図書の広告はもちろん、カイロ講習会の募集や学校の案内なども頻繁に掲載されています。

ということで、僕たちにとっては学校から墓場まで、ずっとサポートしてくれる雑誌です。  一度パラパラやってみると、この業界のことがなんとなく分かるようになるのではないでしょうか。毎年5月頃には、その年に行われた国家試験の問題と答えが掲載されますので、時期を狙って購入されると、グッとお買い得です。  他にもいろいろな雑誌がありますが、経絡治療や中医学の専門誌だったりなど、さらにマニアックな内容のものばかりです。

業界ガイド本

『あなたも鍼灸マッサージ師になろう ー東洋療法学校ガイドー』2001年版
医道の日本社編 A5判 388ページ   定価 1800円(税別)

真剣にこの道を志す人はぜひ、購入されることをお勧めします。
内容は

鍼灸マッサージ師とは?
どんな資格なのか、学校で何を学ぶか、卒業後の進路は、など。
東洋療法学校の紹介
最新のデータが掲載されているそうです。
入試問題集
各養成施設の、過去2年間の入試問題を収録。
とのことてす。

ところで、このHP掲示板を見ていると、この業界に対して過剰な幻想を抱いている人が多いことに驚かされました。後で後悔しないためにも、正しい情報を得て、きちんと理解した上で進路を決めてください。
上に挙げた本は、きっと良い手引き書になると思います。そして、僕のコーナーで裏ネタやホンネ(多少偏っていますが)を吸収して、おおいに参考にしていただければ幸いです。

(主に『医道の日本』2000年12月号を参考にさせていただきました。)