第02話|格好悪い免許証の話

免許証は格好悪いゾ

僕は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、あわせて3枚の免許証を持っています。  免許証といっても、B4サイズの厚紙に、「法令により***の免許を与える」と書いてあるだけで、銀色の縁取りなんかがしてあって、まるで表彰状みたいなものです。
あまりに格好悪いので、必要な時以外は、丸めて筒にしまってあります。持ち歩こうにもかさばるし、顔写真を貼る場所もないし、身分証明書のかわりにもなりません。
資格がなくてもシゴトはできる

こんな格好悪い免許証をもらうために、3年間も勉強しなければならないなんてコクな話です。それに、このシゴトは最終的には腕と人柄ですから、それっぽい名前をつけて開業したり、経営者に頼み込んで働かせてもらえば、有資格者と同じようなことができるわけです。
現に整体とかカイロなどには、日本国内では公に認められた資格は存在しないし、かなり有名な、大手といわれるクイック・マッサージ店にも無資格で働く人たちがたくさんいます。それから整形外科で機械をセットしてくれて、ほんの少しだけどマッサージもして くれるおばちゃんたちも、無免許のアルバイトがたくさんいます。
この道をすすもうとしている方々へ

たしかに、資格の有無と治療の良し悪しは関係ないかも知れません。なんでこいつが、と思う人が免許を持っていたりもします。
とはいえ、国家試験の問題がいくらマークシートだからといっても、専門学校では進級試験というハードルも用意されているし、ある程度の知識をつけなければ突破できないようになっています。
講習会に参加して、主催者に発行してもらった認定書をかかげるのとでは、やはり信頼度は違うはずです。 問題は、免許を取ってからその人がどう成長するかです。実際に患者さんを前にしてみると、分からないことだらけです。学校で覚えたことは、ほんの入り口です。

免許は、スタートラインです。
特に日本国内で、この仕事を長く続けて行きたいなら、無理をしてでも、絶対に国家資格を取得すべきです。 一生続けて行きたいのなら、あん摩マッサージ指圧師免許だけではなく、はり師免許も取りましょう。  整体やカイロは、多くの場合が、けっこう簡単に開業できるようです。公には認知されていないけれども、効果がありそうな療法も、たくさんあるでしょう。でも、他人の身体を治療できるようになるには、普通の人の場合は、かなりの時間が必要です。卒業したてのマッサージ師でも、ほとんど使い物にならないのですから。 カイロや整体をやりたいのなら、まず資格を取ってからにすべきだと思います。 本当に治療がしたいのなら、まず免許を取りましょう。 これが、最低限の基礎だと思います。

最後に、格好悪い免許証の話の続きです。
僕のカミさんは理学療法士で、病院のリハビリ室で働いています。理学療法士という資格も国家資格ですが、この免許証も僕のと同じで、表彰状みたいな形式だそうです。ちなみに、医師の免許証も同じだとか。
こんなんで、いいんだろうか、厚生省。  などと思ったりする、今日このごろでした。