第13回|診察・診断-その弐

今回は診察・診断のお話です。ご存知かどうか、私たちのような鍼灸師や按摩・指圧マッサージ師、柔道整復師は診断することは出来ません。これは医師法に触れるからで、そのため診断書を書くことはもちろん出来ません。しかしながら、診断する能力自体はかなり求められます。これは開業している者なら絶対に必要です。

患者さんの中には様々な病気で来院する人がいます。もちろん自分の病名を知って来院する方もいれば、全く自分の病気について知らない人、または本当の病名ではないものを訴えて来院する人もいます。この中には単に勘違いした人もいれば、明らかに誤診されてそれを信じて来る人もいます。

もし癌の人が胃もたれで来院されたならどうでしょう?これに気づかず何ヶ月も治療していたら…。もちろん中には気づかないまま治る人もいるかもしれません(?)し、癌と知って治療する治療家も居るのかもしれませんが、最低限その患者さんが癌(或いは東洋医学的な診断名)であることは分からなければいけません。分かった上で治療するのと、たまたま治った(?)のでは天と地程の差があります。

東洋医学では逆証と呼ばれる診断があり、西洋医学で言う予後不良のことですが、東洋医学で逆証の場合、多くは西洋医学でも予後不良で、手術しても治らないとされてきました。遺伝子治療や臓器移植など、以前では考えられない治療が出てきていますので、逆証でも治る者が出ているかもしれません。得意な分野で、共に西洋医学と東洋医学が手を結ぶ時代なのかもしれません。