第12回|診察・診断-その壱

今回は診察・診断についてです。西洋医学では、診察や診断に於いては、医療機器が非常に重要な役割を持っています。今や腰痛で整形外科に行くと、まずは尿や血液検査、その後レントゲンを撮り、設備の整ったところではMRIまで使います。もちろん全ての整形外科でこういった診察をするわけではありません。むしろ先に問診や視診をして、その後必要な検査をする方が速やかに診断が出るかもしれません。診察から診断へのスムーズさはその医師の診察・診断能力を最も表すかもしれません。

東洋医学においてはどうでしょう。東洋医学では西洋医学と違い、医療機器で検査することは通常ありません。(例外も最近はあります)この時に如何ににスムーズに診察するかは、やはり診断能力の目安になるのでしょうか?

私が考えるに、診察において時間をかけるのは、熟練した人間ほど短くなる傾向にあるということです。ただし例外があります。それは初診時です。これは初診時には、その人の本来の体質や周りを取り巻く環境などの、かなり複雑な状態を把握するためにかなりの時間をかけるためです。そのために初診時には問診や切診(触診)に長い時間が裂かれます。2診以降は先に書いたとおりで、熟練者ほど短い傾向にあります。ただし必要な診察は短時間で見事にこなします。まぁ初診時にはみなさん初診料を払いますから、初診とそれ以降ですることが同じなら、初診料は要らないわけです。カルテや診察券のお金なんて知れてますから。初診時の診察は、治療家選びの材料になると言えるでしょう。