第03回|東洋医学の基準値

今回は基準値の話です。基準値というと、よく病院でもらう血液検査の検査用紙を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。コレステロールや血糖値、酒飲み指数といわれるγ-GTPなどの値に一喜一憂する方は結構多いでしょう。

ところで東洋医学で言う基準値とはどういうものでしょうか?東洋医学では実は基準値はその人その人で違うのです。例えば前回、前々回とお話した舌診も、厳密には基準値は人によって異なるのです。そのため多くの人を治療し、なおかつ観察したものだけが、この基準値を知ることが出来るのです。これは体質的に舌が大きい人や、色が淡い人、濃い人がいるためで、舌診はこの舌が治療時に変化することを診るものなのです。そういう意味で言うと、患者さんが毎朝自分で自分の舌を見て、日々の変化を観察した方がよく分かるかもしれません。

さらに東洋医学では人により長さの基準も変わります。というのは東洋医学には骨度法や同身寸法という長さの測り方があります。これはつぼを取るときに使います。つぼの位置はどこそこから何?pと言えないため(身長が異なるため)、どこそこから何寸という言い方をします。この寸という長さが骨度法や同身寸法の単位です。ちなみに一寸は手の親指の横幅のことで、男性は左手で女性は右手で取ります(同身寸法)。これは患者さんの身体を基準として取りますので、この長さは人によって違うことになります。

この他にも基準値の話は色々ありますが、またの機会に。

《ご参考にどうぞまだまだあります》

[骨度法]
両乳頭間・・・・・・・・・・・8寸(古典では9寸)
みぞおちからへそまで・・・・・8寸
肘の先から手首まで・・・・・・1尺(古典では1尺2寸、1尺は10寸)

[同身寸法]
人差し指から小指までの横幅・・3寸
人差し指から薬指までの横幅・・2寸